この日は阿波池田に宿を取り、日中の駅訪問を終え、一旦宿で休憩し、日も暮れた頃に坪尻駅に向けて出発しました。
これまで坪尻駅には何度も訪問していますが、今回初めて、夜の坪尻駅に訪問です。
日も暮れると列車の乗客も少なく、坪尻で下車したのは私一人。
辺りは駅舎から漏れる光と、信号機の光、そして今乗ってきた列車の光だけで、それ以外は真っ暗闇です。
雨上がりで湿った空気が漂い、うっすらと霧が立ち込め、少し不気味な感じです。
しかもすごく寒いです。




やがて列車が去り、私一人がぽつんと駅に残りました。
とたんに寂しく感じます。
そして、すごく静かです。





駅前です。
フラッシュで撮影しましたが、本当は真っ暗。
向こうに見える信号機の光だけが目印です。
そして、イノシシが掘った穴がたくさん開いており、獣の気配を身近に感じました。



時折、獣の鳴き声のような音や、がさがさと草木が揺れるが聞こえますが、真っ暗で何も見えません。
獣が身近にいるのか遠くの音がこだまして聞こえているのか、不気味です。




それに比べ、駅舎の中は煌々と灯りがついているので、安心感があります。
締め切ると寒さもましです。



駅ノートを描かせて頂きました。
今回はカラーに挑戦です。
テーマは「夜の坪尻」なのですが、「夜の舞踏会」のをイメージしてみました。
夢中で描いていると、寒さも、寂しさも、全く感じません。
やがて定刻どおり列車がやってきて、坪尻駅から脱出です。