南海電鉄高野線。
大阪ミナミの繁華街、難波と世界遺産高野山を結ぶ路線です。
大阪南の繁華街、そして大阪下町を抜け、大阪南東部のベッドタウンを抜け、柿の名産地和歌山県橋本市を抜け、高野山の険しい山を登る路線です。
その車窓の変化の楽しい事、楽しい事。大海あすかお勧めの路線のひとつです。
高野山駅はケーブルカーの駅で、列車はそのひとつ手前の極楽橋駅までになります。
今回訪問した紀伊神谷駅は、極楽橋駅にひとつ手前になります。
もうこれ以上列車は登れないすぐ手前の駅とあって、かなりの険しい山の中の駅です。



列車を降りると、まずホームの隙間にびっくりします。
カーブにある駅なので仕方ないのですが、ここまで開いているのって珍しいです。
そしてなかなか発車しないと思ったら、まさかの列車の交換。
こんな狭い空間で列車の行き違いが行われました。




やがて列車が発車すると、高野山極楽橋駅に向かって延びるトンネルに挑みます。
急勾配50パーミルのトンネルです。
実際に見ると分かりますが、トンネルの出口かかなり上の方に見えます。



列車が去ると後はとても静かです。
大きくカーブした1面2線の島式ホーム、ホーム真ん中の屋根付きベンチ、どれもかなり年季の入った設備です。







昔のホーム階段跡が見えました。
戦前は終点の駅だったようで、その頃から残る階段だと思います。




魅力的なホームばっかり撮影しましたが、駅舎もすごいのです。
かなり年季の入った、木造の駅舎。しかも有人駅です。
柱などに細かい細工が施され、立派に感じます。




山の中のローカル駅なのに、自動改札があるアンバランスさが、この駅の魅力でもあります。



駅前です。
民家はなく、地元の方が使う林道があるだけです。




駅のすぐ裏にはこんな怪しげな道も・・・
いったいどこに続いているのかな。



訪問当日は11月ですごく寒かったです。
駅ノートを描かせていただきましたが、ペンを持つ手がかじかみ大変でした。
また駅ノートはチラシのは行った棚に置かれており、地元の方により大切に管理されています。